[検証!]蜜蝋(みつろう)ラップと使い捨てラップで保存した場合の食品鮮度の違い

蜜蝋(みつろう)ラップで保存した場合の、鮮度の違いを検証!

以前、蜜蝋ラップについての記事 “蜜蝋ラップで脱フードロス〜冷蔵庫をオシャレに整理” で、野菜の保存には『蜜蝋ラップ』がおすすめということをご紹介いたしました。

今回は、実際に蜜蝋ラップで野菜を保存した場合、“どれくらい野菜の鮮度が違う”のか実際に検証してみました。

◆検証した野菜

今回検証した野菜は、(1)きゅうり (2)ベビーリーフ です。どちらも痛みが早い野菜ですね。

7日間、蜜蝋ラップで包んだものと、比較検証いたしました。

[蜜蝋ラップで保存する場合との比較方法]
・きゅうりはそのまま
・ベビー リーフは使い捨てラップで包んで保存

1. きゅうりの鮮度を検証

夏野菜のきゅうりは寒さが苦手です。

冷蔵保存するよりも、涼しい場所で常温保存する方が長持ち。そして保存する際は、水分を拭き取り立てて保存すると長持ちします。

(※10〜13℃程の環境が最適なので、ちょうど良い環境がない場合は、冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。)

検証はどちらも同じように水分を拭き取り、立てて保存しました。

一方は蜜蝋ラップでくるくる包み、もう一方はそのままの状態で。

◆検証 1日目

1日目ですので、どちらも瑞瑞しく艶があります。

◆検証 2日目

2日目のきゅうり。どちらも1日目と全く変化はみられません。

◆検証 3日目

3日目のきゅうり。

画像では分かりにくいですが、触るとそのまま保存した方のきゅうりは少しブヨブヨと柔らかくなっています。

蜜蝋ラップで保存した方は、少し艶が落ちたように見えますが、触った感じは特に変化がみられませんでした。

◆検証 4日目

4日目。冷暗所で保存してはいるものの、昨日は急に気温が高くなり、その影響で水分が抜け、どちらも3日目より柔らかくなっています。

蜜蝋ラップで保存したきゅうりも、少し柔らさを感じる触感に。そのまま保存した方は、さらに柔らかくブヨブヨとした触り心地。一回り細くなったように見えます。

画像では分かりにくいので、キッチンペーパーを下に敷いた状態でも撮影してみました。そのまま保存した方のきゅうりは、細くなり色が濃くなったようです。

◆検証 5日目

5日目のきゅうり。気温が上がったので、今までより少し涼しい冷暗所に移動させました。その甲斐あってか、両方とも4日目とほぼ変化ありません。

比較が分かりやすいように、同じ蜜蝋ラップの上に置いてみました。

こうしてみると、差が一目瞭然ですね。蜜蝋ラップで保存した方が、艶がありシャキッとしてみえます。そのまま保存している方は、萎びて細くなったようです。

触った時の感触も、蜜蝋ラップで保存した方は1日目と比べると少し柔らかくなったものの、まだ硬さがありしっかりした印象。

そのまま保存している方は、ブヨブヨと柔らかい感触です。

◆検証 6日目

6日目のきゅうり。5日目とほぼ変わりません。蜜蝋ラップで保存した方は、硬さも変化ありませんでした。

横に並べての比較です。

そのまま保存した方は、さらに縮んだように見えます。

◆検証 7日目(検証最終日)

検証最終日の7日目。見た目には、大きな変化はみられませんでした。

触った感触は、蜜蝋ラップで保存した方は少しだけ柔らかく、そのまま保存した方はブヨブヨした感触がさらに進んだようです。

そして、これで7日間の検証が終わりました。

結論としては『そのまま保存した場合より、蜜蝋ラップで保存した方が鮮度を保てる』という検証結果になりました。

ご家庭での環境や季節によって多少変わるかもしれませんが、蜜蝋ラップできゅうりを保存すると、7日目も艶とシャキッと感を保つことが可能です。

◆萎びたきゅうりを復活

検証で萎びてしまったきゅうりを、氷水に浸します。

蜜蝋ラップで保存した方(画像左)は、そんなに萎びていないので10分程で水から出しました。

そのまま保存して、ブヨブヨと萎びてしまったきゅうりは、一晩つけてみました。

画像ではちょっと分かりにくいかもしれませんが、元通りとはいかないまでも、だいぶ元気になったようです。そのまま保存した方(右側)の萎びて縮んでいたきゅうりが、だいぶ元の大きさに戻りました。

きゅうりは94%が水分なので、氷水に浸しておくとかなり復活できます。今回はボウルに入れて試しましたが、氷が溶ける位の時間浸す場合は、保存袋に入れて冷蔵庫で保存すると良いようですよ。

2. ベビーリーフの鮮度を検証

ベビーリーフは、一方を蜜蝋ラップで、もう一方は使い捨てラップで包み、冷蔵庫の野菜室に保存しました。

ベビーリーフの保存は、本当は保存容器に水で湿らせたクッキングペーパーを入れ、ふんわり包むようにしてのせると長持ちします。

今回は、比較がわかりやすいように、それぞれそのまま包みました。

◆検証 1日目

ベビーリーフも1日目ですので、変化はありません。どちらも瑞瑞しさを保っています。

◆検証 2日目

2日目。気のせいか、使い捨てラップの方は少ししんなりしているように見えます。

◆検証 3日目

3日目。2日目とそこまでの変化はありません。

1日目と比べると、両方とも少ししんなりしています。使い捨てラップの方が若干、葉が細くなったようにみえます。

◆検証 4日目

4日目。どちらも3日目より元気がなくなってきました。

蜜蝋ラップの方が変化は少ないよう。使い捨てラップのベビーリーフは、萎びた葉が目立ってきました。

◆検証 5日目

5日目のベビーリーフ。違いが分かるでしょうか?

蜜蝋ラップで保存した方は、1日目・2日目と比べるとシナシナの葉が増えましたが、まだシャキッとしたものが割と残っています。

右側の使い捨てラップで保存した方は、シナシナの葉がかなり目立ってきました。

◆検証 6日目

6日目。両方ともかなり萎びてきました。全体的にシナシナになり、元気がないですね。使い捨てラップで保存した方の葉は、さらに小さくなったようです。

◆検証 7日目

検証最終日の7日目。蜜蝋ラップで保存した方は、6日目とあまり変わりません。

使い捨てラップで保存した方は、葉の一部が少し溶けてきました。


これでベビーリーフの、7日間検証が終了しました。

結論としては、こちらも『使い捨てラップで保存した場合より、蜜蝋ラップで保存した方が鮮度を保てる』という検証結果になりました。

ベビーリーフは痛みが早いので、蜜蝋ラップで保存しても時間が経てば萎びてきます。出来るだけ早く、美味しいうちに食べたいですね。

◆萎びたベビーリーフを復活

検証で萎びたベビーリーフを、冷水に30分程浸しました。

驚くほど復活!!まるで1日目のような元気な姿に戻りました。

さすがに溶けてしまった葉は元には戻りませんが、葉物野菜はシナシナになっても、水に浸すとシャキシャキになるので、試してみてください。

今回は30分程で水から引き揚げましたが、葉の様子を見てシャキシャキが戻ってきたら、早めに水から揚げましょう。

あまり長時間浸してしまうと、野菜の栄養が水に溶けてしまう原因になります。

まとめ:検証した結果、蜜蝋(みつろう)ラップは野菜の保存に最適!

7日間、蜜蝋ラップで保存した場合の、きゅうりとベビーリーフの鮮度を検証してみましたが、いかがでしたか?

天候や家庭での保存環境によって多少差はあるかと思いますが、蜜蝋ラップで保存すると、野菜の鮮度が長持ちするということが分かりました。

蜜蝋ラップは、プラスチックゴミを減らすエコなアイテムというだけでなく、野菜を美味しく長持ちさせてくれます。

また、見た目も可愛くキッチンが明るくなり、楽しい気持ちになりました。

オシャレでエコな蜜蝋ラップ。楽しくサスティナブルな暮らしへの第一歩を、踏み出してみませんか?